宇治田原町にて瓦屋棟修理

先日より、宇治田原町にて行っている瓦屋根の棟修理の様子をお届けいたします。

 

<施工の様子>

瓦をめくると土がたくさん出てきます。

昭和20年より前に建てられた木造住宅の瓦屋根は、こういった土を使って屋根を葺く土葺き工法が採用されていることが多いのです。

現在は耐震性への懸念から土葺き工法は行われていませんが、過去に地震の影響や被害が少ない地域では今も土葺き屋根の住宅が残っています。

半永久的に使用できると言われている瓦ですが、築年数が経過するほどに屋根の上では様々な事が起こっています。

飛来物によって瓦は割れ、棟を固定している銅線が切れ漆喰はひび割れ剥がれを起こしてしまうということも。

漆喰は瓦を固定する役割を担っていますので、劣化してしまうと平瓦もずれやすくなり、棟全体も歪んでしまう事があるのです。特に築20年以上経過すると棟の並びがズレやすくなるため、メンテナンス歴を確認し補修を検討されることをお勧めいたします。